植木職人紹介




八方 克成 Katsunari Happo
■昭和48年、東京都練馬区生まれ
■日本大学農獣医学部林学科卒業
■一級造園・土木施工管理技士 クレーン、玉掛、高所作業車、車両系
■都内造園会社にて、積算〜施工管理〜手入れを経験する。
現在、練馬区で造園業「八方園」を営む。
地域に密着した木の気持ちを汲める庭師を目指す。

庭は天地の創造、芸術であります
山の景・海の景・大自然の景を切り取り、ミニチュアとして庭に持ってきてしまうのが醍醐味なのです。そう、それが1坪でも。



木を育てる

木は育ちます。ホッタラカシにしていても育ちます。
植木職である私は、それを手助けすることが仕事だと思っています。

大きくなる木と小さいままの木があります。
花が咲く木があり、実のなる木があり、紅葉する木があり、常盤緑の木があります。
剪定が好きな木と嫌う木があります。
それら無数の木々たちを適地に植えてやれば、鳥が来て虫が来てそこには生態系ができます。
土ではミミズや微生物が生活し、そのおかげで豊かな土ができ、土から木の根が養分を吸い上げて花や実をつけ、それを目当てに鳥や虫がやってくる。運が良ければ近所の林から鳥の糞と共に実生の植物がプレゼントされる。
もうそこは季節と共に刻一刻と変化する生き物たちの遊び場であり住処。コンクリートジャングルには無い生命力に溢れています。

山の木が基本だと思っています。なるべく樹木本来の姿を保ち枝を単純にブツッとは切らず、小枝を生かして間引き生長する方向へ誘導する「受け枝」にしていきます。
もちろん、長年の人の手によって愛育された仕立物は別格です。何年経っても木の大きさがそれほど変わらない仕立物は、スペースの限られた庭では特に価値の高いものです。



遊び心

気候風土、方角、土、水はけが庭造りの基本ですが、それらと並んで必要なのが、遊び心です。
格好よい木姿、綺麗な花、美味しい実、伐採木を利用したオブジェ、野鳥を呼ぶ巣箱・・・。 

花木1本でも、同時期に咲く潅木と組み合わせると、まったく違った雰囲気になります。
例えばハナモモ(ピンク)なら、ハナモモだけでなくユキヤナギ(白)を添えてみたり、モミジ(若葉)を添えてみたり。

ヒヨドリやメジロ・シジュウカラ・スズメなどが遊びに来ると心が和むものです。
雰囲気が柔らかく心を和ませる、そういう遊び心の感覚を存分に発揮するのが庭造りの醍醐味だと思います。



自然保護 

最近、自然破壊・地球温暖化などよく耳にしますが、植木職人にとって身近な肌で感じる問題です。あの異常な夏の暑さ、さすがに木にも異常が出てきます。そして作業はとてもキツイものです。だけど「人間は自然の一部」土と、太陽と、空と、水と、木と話していく。「それが自然保護の第一歩だ」などと思いながら手入れしています。
 
ところで、「椿はサラリーマンの庭には植えちゃ駄目だ」と聞いたことがあります。花がボトッと落ちるから、首が落ちると・・・。そんなくだらない話がたくさんあるのも、庭仕事の面白さですね。
難が転がるナンテン、金持ちになれるクロガネモチ、なんてのもありましたっけ。




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